LINE公式アカウントで集客する方法:開設・配信・料金を解説
LINE公式アカウントとは、日本で最も使われているメッセージアプリ「LINE」の企業・店舗向けアカウントです。「友だち追加」してくれたお客様に、一斉配信、クーポン、1対1のチャットを届けることができます。2026年後半時点で、日本向けの料金プランは月200通まで送れる無料プランから、月30,000通まで送れて追加メッセージも購入できる月額15,000円のスタンダードプランまであります。日本の消費者に販売するブランドにとって、お客様に再来店・再購入してもらうための最も直接的な手段のひとつです。
なぜ重要なのでしょうか。日本ではメールの開封率が伸びにくく、SNSの投稿もすぐに埋もれてしまうことがあります。一方で、LINEはほぼすべてのスマートフォンに入っています。過去のお客様にうまく届かない、一度きりの購入者をリピーターに育てられない、とお悩みなら、LINEがその解決策になります。ここでは、開設方法、料金、配信すべき内容を順にご説明します。
この記事のポイント
- LINEを運営するLINEヤフー株式会社(LY Corporation)は、自社の数値にもとづき、2026年3月末時点で日本国内の月間利用者数を約1億人と発表しています。
- 日本のLINE公式アカウントには3つのプランがあります。コミュニケーションプラン(無料、200通)、ライトプラン(5,000円、5,000通)、スタンダードプラン(15,000円、30,000通)で、いずれも税抜価格です。
- 2026年10月1日から、スタンダードプランの追加メッセージは月200,000通まで1通3円、それを超える分は1通2.5円になります。
- チャットでの返信、自動応答メッセージ、あいさつメッセージは通数にカウントされません。一斉配信はカウントされます。
- 店頭のQRコード、Webサイトのボタン、同梱チラシ、広告で友だちを増やし、クーポンや役立つ情報でお返しをしましょう。
- 日本にはステルスマーケティング、個人情報、通信販売に関するルールがあるため、コンプライアンスは日本の専門家に確認してください。
LINE公式アカウントとは?
LINEは、多くの国でいうWhatsAppのような存在ですが、できることはそれ以上です。日本の人々はLINEでチャットや通話をし、ニュースを読み、支払いをし、ブランドをフォローしています。LINE公式アカウント(旧名称の「LINE@」と呼ばれることもあります)は、そのビジネス版です。
お客様があなたのアカウントを友だち追加すると、次のことができます。
- 友だち全員、または絞り込んだグループへの一斉配信
- 1対1のチャットでの質問対応
- リッチメニューの表示(トーク画面下部に固定されるボタン付きのメニューで、ショップ、予約ページ、よくある質問などにリンクできます)
- クーポンやショップカード(デジタルのスタンプカード)の発行
- ステップ配信(友だち追加から数日かけて自動で送られる一連のメッセージ)
- アンケートや会員向け機能の提供
LINEヤフー株式会社の法人向けサイトでは、2026年3月時点の社内データにもとづき、LINEの月間利用者数は約1億人とされています。この到達力があるからこそ、日本の消費者はWebサイトの次にLINEをブランドに期待するチャネルと考えることが多いのです。
海外ブランドにとってLINEが重要な理由
日本の消費者は、一度信頼したブランドには長く付き合ってくれます。ただし、その信頼を得るには時間がかかります。口コミを読み、慎重に比較し、丁寧で正確なコミュニケーションを求めます。LINEは3つの面で役立ちます。
身近に感じてもらえます。 LINEのメッセージは、友人や家族からのメッセージと並んで表示されます。心のこもった、タイミングのよいメッセージは、広告というより、お店の方からの気づかいのように受け取られます。
リピート購入につながります。 補充のお知らせ、会員限定クーポン、新商品の情報が過去の購入者を呼び戻します。利益の大部分はここから生まれます。
カスタマーサポートに役立ちます。 電話やメールよりも、チャットで気軽に質問したいお客様は多くいます。迅速で丁寧な返信が、日本で評価される信頼を築きます。
全体的な進め方をまだ検討中でしたら、海外ブランドが日本で成功するためのマーケティングのガイドで、文化、チャネル、信頼づくりについて詳しく解説しています。
LINE公式アカウントの開設方法
開設は無料で、比較的すぐに完了します。大切なのは、日本のお客様に合わせて正しく整えることです。
ステップ1:アカウントを作成する
- メールアドレスまたは既存のLINEアカウントで、LINEビジネスIDを作成します。
- Web管理画面の「LINE Official Account Manager」を開き、新しいアカウントを作成します。
- サービス提供国として日本を選びます。プラン、料金、一部の機能は国ごとに異なるためです。たとえばタイや台湾のLINEアカウントは、それぞれ現地の料金体系に従います。
- 事業者名、業種、連絡先を入力します。
ステップ2:認証を受けるか決める
アカウントの種類は3つあります。
- 未認証アカウント: 個人・法人を問わず、誰でも開設できます。主な機能のほとんどが使えます。
- 認証済アカウント: LINEによる審査を通過すると、バッジ(日本では緑色)が付き、LINE内の検索に表示されるようになります。信頼性が高まります。
- プレミアムアカウント: LINEが選ばれたアカウント(主に大手ブランド)に付与する特別なステータスです。購入して取得することはできません。
認証の審査では、事業者情報とWebサイトが確認されます。日本の住所、Webサイト、現地パートナーを持たない海外ブランドは審査が難しくなる場合があるため、日本法人、代理店、エージェンシーを通じて申請するケースが多く見られます。審査基準は変わることがあるため、申請前にLINEの最新ガイドラインをご確認ください。
ステップ3:自然な日本語でプロフィールを作る
- わかりやすいプロフィール画像(ロゴ)と背景画像
- 自社の紹介と、友だちになると何が受け取れるかを伝える、短く丁寧な説明文
- 営業時間、Webサイト、ショップへのリンク
- 新しい友だちへのお礼と、ウェルカムクーポンや役立つヒントを添えたあいさつメッセージ
これらはすべて自然な日本語で書きましょう。日本では機械翻訳の文章は雑に見え、雑な印象は信頼の低下につながります。私たちのコピーがネイティブスピーカーによって書かれているのは、まさにこのためです。
ステップ4:リッチメニューを設定する
リッチメニューは、トーク画面の中で常に開いている店舗のようなものです。次のようなシンプルな6ボタン構成がおすすめです。
- 今すぐ購入
- 会員クーポン
- 新着商品
- 使い方(ガイドや動画)
- よくある質問と配送について
- チャットで問い合わせ
ステップ5:システムと連携する
自動化したい場合は、アカウントをMessaging APIに連携します。これにより、ECサイト、CRM、予約システムから、注文確認や再入荷のお知らせなど、一人ひとりに合わせたメッセージを送れるようになります。AIチャットアシスタントをLINEにつなぐのも、この仕組みです。
LINE公式アカウントの料金(2026年)
LINEヤフー株式会社が公開しているプランにもとづく、2026年後半時点の日本の料金は以下のとおりです。価格は税抜で、初期費用はかかりません。
- コミュニケーションプラン: 月額0円、無料メッセージ200通。上限に達するとそれ以上は送れません。
- ライトプラン: 月額5,000円、5,000通。追加メッセージは購入できません。
- スタンダードプラン: 月額15,000円、30,000通。追加料金を支払えば、追加メッセージを送れます。
2026年10月1日から、LINEヤフー株式会社はスタンダードプランの追加メッセージ料金を、月200,000通までは1通3円、それを超える分は1通2.5円に変更しました。あわせて、追加メッセージに新たな月間上限を設けること、認定販売パートナー経由ではより高い上限が利用できることも発表しています。また、プレミアムID(独自のアカウントIDを設定できる有料オプション)については、別途2026年12月の価格改定が発表されています。
LINEの料金は随時変更されるため、予算を組む前に必ず公式のプランページをご確認ください。
メッセージ通数の数え方
多くのブランドがつまずくポイントです。メッセージ通数は「送信したメッセージ数 × 受け取った人数」で計算されます。友だち10,000人に一斉配信を1回送ると、10,000通を使います。
カウントされるもの:
- 友だち全員への一斉配信
- 絞り込んだグループへのセグメント配信
- ステップ配信
- Messaging APIによるプッシュ、マルチキャスト、ブロードキャスト、ナローキャストの送信
カウントされないもの:
- 1対1のチャットでの返信
- 自動応答メッセージ
- 新しい友だちへのあいさつメッセージ
- Messaging APIによる応答メッセージ
どのプランを選ぶべき?
シンプルな目安は、毎月送る通数(友だち数 × 1人あたりの配信数)を数えることです。200通までなら無料プラン、5,000通までならライトプラン、それを超えるならスタンダードプランです。たとえば、友だち3,000人に月4回一斉配信すると12,000通になるため、スタンダードプランが必要です。セグメント配信を使って、より少なく、より関連性の高いメッセージを送れば、コストを抑えられます。
LINEの友だちを増やす方法
友だちがいないアカウントは、誰にも何も届けられません。本当に力を入れるべきなのは、友だち集めです。
自社チャネル
- Webサイト、商品ページ、注文完了ページに「友だち追加」ボタンを設置する
- 商品パッケージ、レシート、同梱チラシにQRコードを印刷し、「次回のご注文10%オフ」など、友だち追加する明確な理由を添える
- ポップアップストア、イベント、店頭ディスプレイでLINEを案内する
モールやパートナー経由
楽天やAmazonで販売している場合、同梱物を使って購入者を自社で管理できるLINEの友だちリストに誘導できます。ただし、同梱物やモール外での連絡に関する各モールのルールを事前にご確認ください。各モールの海外セラー向けの仕組みについては、楽天とAmazonの比較で詳しく解説しています。
友だち追加広告
LINEヤフー株式会社の広告プラットフォームには、アカウントの友だちを増やすための広告フォーマットがあり、多くの場合、友だち1人の獲得ごとに課金されます。リストを早く育てる方法になりますが、友だちの質が重要です。誰にでも配信するのではなく、自社の購入者に近い人をターゲットにしましょう。
友だちでいる理由をつくる
迷惑なメッセージを送ってくるアカウントはブロックされます。メッセージを送る前に「自分ならこれを受け取りたいか?」と考えてみてください。会員限定クーポン、先行案内、再入荷のお知らせ、役立つヒントがブロックを防ぎます。
何を配信するか:日本で成果が出るメッセージ
日本のお客様は、丁寧でわかりやすく、役に立つメッセージを求めています。多くのブランドが取り入れている月間の配信サイクルは以下のとおりです。
- あいさつメッセージ(自動): お礼、ウェルカムクーポン、リッチメニューへの案内。
- 最初の2週間のステップ配信: 商品の使い方、掲載許可をいただいたお客様の声、ウェルカムクーポンのリマインド。
- 月2〜4回の一斉配信: 新商品、季節のキャンペーン、期間限定のお得な情報。
- トリガー配信: Messaging APIによる再入荷のお知らせ、注文状況のお知らせ、レビューのお願い。
一斉配信の構成例
- 短い季節のあいさつ(桜の季節や年末のお礼など、日本では季節感が大切にされます)
- 新商品や期間限定クーポンなど、伝えたいことはひとつに絞る
- 画像またはカードタイプのメッセージを1つ
- 行動がわかりやすいボタンを1つ
配信タイミングのコツ
- 早朝や深夜は避ける
- ゴールデンウィーク、夏、ブラックフライデー、年末など、日本の季節やイベントに合わせてキャンペーンを組む
- 全員に送る前に、小さなセグメントで配信時間をテストする
LINEでのAI・自動化の活用
事業が大きくなると、すべてのチャットに手作業で返信するのは難しくなります。時差がある場合はなおさらです。そこで自動化が役立ちます。
Messaging APIを通じて、AIアシスタントがよくある質問に自然な日本語で答え、商品をおすすめし、注文状況を確認し、難しい案件はスタッフに引き継ぐことができます。私たちのAI導入サービスでは、LINE、WhatsApp、Zalo、WeChatで対応できる多言語のAI従業員を構築します。お客様はいつでも迅速で丁寧な回答を受け取れ、チームは人の対応が必要な会話に集中できます。
LINEでAIを使う際のルール:
- 丁寧で、ブランドらしい口調を保つ
- 必ず人に問い合わせられる手段を用意する
- 商品で裏付けられない健康、安全、効果に関する主張をAIにさせない
- 毎週会話を見直し、回答を改善する
知っておくべきルールとコンプライアンス
日本には、LINEマーケティングに関わる明確なルールがあります。本記事は法的助言ではなく、法律は変わることがあるため、詳細は日本の法律の専門家にご確認ください。
- ステルスマーケティング規制: 2023年10月1日から、日本の不当表示に関するルールにより、広告であることを隠した広告(いわゆる「ステマ」)は違反として扱われます。クリエイターやパートナーに報酬を払ってLINEアカウントや商品を宣伝してもらう場合は、広告であることを明示する必要があります。
- 誤解を招く表示: 日本では、品質や価格に関する誇大な表示や誤解を招く表示が規制されており、実態のない「期間限定」の割引も対象です。
- 個人情報: 日本の個人情報保護法は、Messaging APIを通じて受け渡されるデータを含め、顧客データの取得と利用のしかたを定めています。何を、何のために取得するのかを明確にしましょう。
- 通信販売の表示: 日本の消費者にオンラインで販売する場合、特定商取引法により、一定の事業者情報や取引条件の表示が義務付けられています。
- 健康・美容に関する表現: 化粧品、サプリメント、健康関連商品は、表現できる内容に厳しいルールがあります。
海外ブランドがLINEでやりがちな失敗
- メールの一斉送信と同じように扱う: 送りすぎはブロックにつながります。数を減らし、質を高めるほうが成果が出ます。
- 機械翻訳の日本語: 一瞬で信頼を失います。
- 友だち追加する理由がない: 「フォローしてください」だけでは不十分です。クーポン、先行案内、役立つ情報を用意しましょう。
- チャットを放置する: 日本では、返信が遅い、または返信がないことは失礼に感じられます。
- セグメントを使わない: 全員にすべてを送ると、通数もお金も無駄になります。
- リッチメニューを設定しない: 無料で常に表示され、毎日クリックを生み出してくれます。
LINE公式アカウントを売上につなげましょう
日本のLINE公式アカウントは、最もロイヤルな販売チャネルになり得ます。ただしそれは、自然な日本語で整え、本当に価値のある特典で友だちを増やし、丁寧で役立つメッセージで運用した場合に限ります。私たちのチームは、開設、認証のサポート、リッチメニュー、配信計画、LINEでのAIチャットまで対応しますので、丁寧さが評価される市場で手探りする必要はありません。
自社ブランド向けのLINE運用プランをご希望でしたら、無料の戦略相談を予約してください。日本でのアカウント設定、最初のメッセージ、友だちリストの増やし方を一緒に設計いたします。
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